ガゾーン関門北九州圏

2006年04月04日更新

長門市場

用途地域等
商業地域、建ぺい率80%、容積率600%
現況
下関を代表する生鮮品市場。戦災復興アパート1階の市場が中心。老朽化が進む
場所
下関市竹崎町3丁目
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長門市場は、下関最大の商店街・グリーンモールとJR山陽線を挟んで相対する生鮮品市場。戦後、祖国へ帰れなかった朝鮮系市民たちが中心となって市場を起こしたらしい。数百メートル離れた下関漁港で水揚げした生鮮品を主に扱った。「鮮魚や野菜をはじめ、韓国料理の食材やくじら、うに、フカの湯引きなど、庶民の味覚が格安で並ぶ」(下関市)。

グリーンモール周辺は竹崎改良住宅と呼ばれる戦災復興アパートが何棟もある。長門市場はそのうちの区画道路を挟んで相対する大型2棟を使用する。建物は1階が店舗、2~5階が共同住宅の複合ビル。長門市場は1階を柱だけ残して完全にぶち抜き、ピロティ駐車場のような場所に露店が並ぶ。

長門市場の狭い目抜き通り(写真1)は独特の佇まいだ。幕を下ろした暗い市場が両側から迫り、店先から視線を上げると違法増築したバラックが共同住宅のベランダに迫り出す。資料でしか見たことのない戦後復興期の町並みそのものだ。隣接地にはボストンというよろずや(写真2)もあり、品物を眺めていると過去に時代旅行したような感覚が楽しめる。

長門市場はポッタリチャンサ(日韓の日用品貿易を手がける商人。主に年配の女性)の活躍の場でもある。ここらにある免税店などで日本の電気製品などを仕入れて釜山へ渡り、品物を仲買人に渡したのちは韓国の農産物などを仕込んで日本へ持ち帰る。関釜フェリーはそんなポッタリチャンサが毎便100名程度も乗り込み、航路の安定維持を図ってきた。

日韓の貿易自由化が進み、技術格差もなくなった現在では、ポッタリチャンサが日本からわざわざ持ち運ぶ品物もなければ、反対に韓国から持ち帰る品物もないように思う。下関のポッタリチャンサに限って言えば、いまは生業ではなく「楽しみ」で続けている人が大部分だそうだ。

参照記事(他サイト)
マイナーサブシステンスとしての擔ぎ屋 - 島村恭則
関連項目(ガゾーン内)
グリーンモール - 下関最大の商店街。朝鮮人街。別称リトル・プサン
下関港国際ターミナル - 定期旅客フェリーが発着。釜山、青島、蘇州行き

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Nagato Market (Little Busan), Simonoseki