ガゾーン関門都市圏

2018年05月05日更新

河内藤園 2018年藤見ガイド

公園種別
地域制公園 > 国定公園 > 北九州国定公園
公園施設
藤園、モミジの森、便所、駐車場200台
場所
北九州市八幡東区河内2-2-46
基本情報
予約制、入園料 500~1500円、駐車場 終日無料、開園時間 8時~18時、開園期間 4/18~5/8、電話 093-652-0334

2018年の入園方法

画像

河内藤園の入園には予約(コンビニチケット)が必要な期間がある。大型連休前後の4月21日(土)~5月6日(日)は、事前にセブンイレブンまたはファミリーマートで日時指定入園券(500円)を購入し、当日に差額の入園料(0~1000円)を支払う二段階方式。咲き始めや終わりかけなら500円+0円=500円、見ごろなら500円+1000円=1500円になる。高校生以下は無料。今年の開園期間は4月18日(金)~5月8日(火)。4月18日~20日および5月7日~8日は予約なしで入園できる。

日時指定入園券は来園したい日の来園したい時間(8~10時、10~12時、12~14時、14~16時、16~18時、2時間間隔)を選択して購入する。選択するのは何時に入園するかであり、園内での滞在時間は制限されない。たとえば8~10時の指定券で10時に入園し、13時まで園内ですごすのは問題ない。いちど園外に出たら再入園はできない。もっとも混雑するのは9~14時あたり。少しでも混雑を避けたい場合は夕方の来園を勧める。早朝は撮影目的の来園者が多く、いろいろと面倒くさい。

日時指定入園券は3月15日から発売中。早々に売り切れるものではなく、開花状況を見ながら引きつけて買いたい。去年、一昨年の実績では満開日の3日前でも買えた。咲き始めや終わりかけなら前日や当日でも手に入る。

2018年の混雑予想

河内藤園は2015年に人気のピークをつけた。口コミ人気が一巡したころに入園規制で追い打ちをかけたのが効いた。人気度はグーグルの検索数からも窺える。今年は北九州空港と韓国4都市のあいだで定期航空路線の開設が相次いだことから韓国人客が増加しそうだが、話題性の面で新味のある材料がなく、見ごろが大型連休前に繰り上がりそうなことから、満開時は閑散となりそうだ。

すなわち、前年と同じく入園規制により渋滞はなく、他の行楽地と比較して混雑もひどくない。渋滞や混雑を恐れて満開時の来園をためらう必要はまったくない

準備するもの

河内藤園は皿倉山の南斜面、標高240~300メートルの山中にある。園内はかなりの高低差があり、散策路は急勾配で一部が舗装されていない。都心の花公園のように着飾って訪ねる場所ではない。

路面が悪いから登山靴などのしっかりした靴を着用しよう。日が陰ると急に寒くなるから上着を用意しよう。園内で飲食物は提供されないから飲食したい場合は持参しよう。一言でいえば、ハイキングの準備をして出かけよう。持参の弁当を広げてピクニックする場所は園内にある。

便所は簡易設置のものしかなく清潔とは言い難い。女性は用を足してから来園することを勧める。

来園すべきはいつごろか?

桜は一輪の花が咲いたときから花吹雪となって散るときまで美しい。藤もそうかと言えば、残念ながらそうではない。見ごろは満開時の数日に凝縮されるように思う。

画像

2015年の満開は5月2~5日あたりだった。上の写真はその1週間前、4月25日の撮影。藤は花房の上から下に向けて花をつける。咲き始めは小高い丘から見下ろせばきれいだが、藤トンネルや藤棚に入って見上げると寒々した絵になる。藤は芳香が強く、来園者はその香りに感動しながらも、「まだ早かった」と口ぐちにつぶやき、園内を足早に1周して帰ってゆく。

画像

上と同じ場所が5月2日の満開時はこうなる。魔法をかけたような圧倒的な花の量に目を見開く。

画像

そして満開から1週間が経過した5月9日。写真はそれなりに見えるが、花に色つやがない。散らず枯れた花が腐敗臭を放ち、夏草のむっとした臭いが立ち込める。来園者は長居しない。

河内藤園に魅せられて遠方から訪ねようと考えている方には満開時の来園を強く勧める。日程の都合がつかず咲き始めや終わりかけの来園を考えているのなら、いっそ来園を中止して近所の藤棚の満開を探してはどうだろう。藤棚は満開のときに訪れてこそ価値がある。感動に太鼓判を押せる期間は3日程度しかない。

開花状況は当サイトの紹介ページで確認しよう。あるいは吉祥寺(北九州の二大藤棚のもう一方)の開花状況を参考にしよう。河内と吉祥寺は250メートルの標高差があり、河内は吉祥寺より1週間遅く満開を迎える。

2018年の作柄予想

河内藤園の藤は早咲きの咲き始めから遅咲きの散り始めまで通常1か月程度の期間がある。藤は桜のようなクローンではなく、河内藤園にある22種150本の藤の木にはそれぞれ個性があり、咲きどきの判断はまちまちになりがちだ。しかし今年は冬と春の寒暖差が大きく天候にメリハリがあることから、咲きどきの判断が分かれず比較的短い期間に開花が集まるとみられる。見ごろは短そうだが、満開時の咲きっぷりは例年以上と予想する。

満開予想の初日4月24日を狙って強雨が襲来し、まだ落ちるべきでない艶やかな花が大量に落ちた。遅咲き中心に蕾も多く、挽回の余地は残されているが、もはや例年以上の出来を期待する状況にない。(4/25追記)

2018年交通アクセス

河内藤園は市街地からやや離れた北九州国定公園内の山間部にあり、2011年に路線バスが廃止されてからは公共交通機関が存在しない。河内貯水池べりは市民の憩いの場として各種行楽施設が整備されているが、せいぜい1000人程度の利用を想定したつくりであり、多数の行楽客が押し寄せると飽和状態になる。

画像

2015年の満開時は現地への一本道である県道62号が6キロにわたって渋滞し、片道の所要時間が4時間に達した。山間の一本道だから渋滞に捕まると逃げられない。2016年以降は入園規制により大型連休中も渋滞はいっさい発生していない。国定公園内の道路はガラガラで普段よりも空いているくらいだ。

上の地図は市街地から河内藤園までの道のりを示す。沿道にある駐車場や公衆便所、自販機、食事処などの情報は2018年3月30日時点の調査結果を示す。

河内藤園シャトルバス

八幡駅南口と河内藤園を直通で結ぶ。2018年は運行期間4月21日~5月13日 8日(早期閉園で最終日繰り上げ)、運行時間8時~17時で、1時間に1往復。貸し切りの西鉄バスとマイクロバス2~3台が数珠繋ぎに同時発着する。片道の所要時間は約30分。八幡駅の乗り場は改札を出て駅前広場左側にある一般のバス停。運賃は無料。

画像

開園時間が8時なのに対し、始発バスは八幡駅を8時出発であることに注意。この場合、8~10時指定の日時指定入園券を買って8時半ごろ入園することになる。滞在時間に制限はない。

河内温泉あじさいの湯 送迎バス

八幡駅南口または到津の森公園(小倉~天神の高速バス停)から無料送迎バスがある。あじさいの湯から河内藤園までは徒歩5分。河内藤園とは無関係であり、施設利用(温泉 大人840円)が乗車条件。藤見客のタダ乗りに業を煮やしたのか、帰りの乗車券は入館券(入浴券)と引き換えになった。

画像

路線バス+ハイキング

最寄りの河内小学校前バス停は2011年に廃止された。八幡駅発の56番路線は終点が短縮され、2018年現在は「上重田」行きに。終点の上重田バス停から河内藤園は道なりに3.7キロ、徒歩47分。参考:八幡東区のバス路線図

画像

上重田バス停以南は景観がよく、遊歩道が整備され、公衆便所や自販機も点在する。普段から歩きなれた方なら準備しなくても歩ける行程だろう。

タクシー

八幡駅から片道2750~3100円(約20分)、小倉駅から片道3870~4350円(約30分) ※タクシーサイト調べ

見ごろ時は八幡駅前に河内藤園行きの行楽客が集まる。河内藤園シャトルバスが定員超過で乗れない場合は、お互いに声をかけてタクシーに相乗りしよう。あるいは次のバスを1時間待つかの選択になる。

画像

自家用車

[北入り] 北九州都市高速道路4号線「山路」または「大谷」ランプ下車、約20分。入園規制により渋滞はなく、交通の流れは非常によい。県道62号景勝町の道路工事も終了。大蔵から10分あれば現地に到着する。

画像

[南入り] 九州自動車道「小倉南」または「八幡」インター下車、約25分。国道322号または国道211号から県道61号に入り、山間の小集落、田代町で県道62号へ入る。県道62号田代町~河内藤園間で2016年に発生した土砂崩れによる片側通行規制は解消。交通の流れは非常によい。

画像 画像

現地では係員の誘導に従って駐車場に入る。駐車料金は終日無料。

2018年の藤園

2018年は様々な不運が重なって失意の年になった。満開予想は4月24日~27日。この初日に強雨が直撃し、藤園から満開を奪い去った。そもそも満開時期が大型連休前、それも土日を挟まない平日に収まるのは異例で、都合がつかず来園を諦めた方も多かったろう。

画像

これは見晴台(休憩所)の片隅で育成中の藤の苗木。艶やかな花を散らした姿が大粒の涙を落としているようで切ない。撮影は4月25日の16時。この1枚が今年の藤園をよく表していると思う。

画像

もう一つ。なじみの方はこの入口を見て違和感を覚えるだろう。河内藤園と言えば入口からして長藤の花房がたわわに実り、行列待ちの藤見客を興奮させたものだ。それがすっかりない。枯れたものは仕方ないで済ませるのはよくない。藤園の顔にあたる場所だから早急な手当てを望む。

画像

おなじみの藤トンネル(大)。強雨で花が落ちなくても出来はせいぜい平年並みか。24日の雨は市街地では1日限りだったが、山間にある河内では25日も雨雲が残った。

画像

こちらは藤トンネル(小)。この日は冷たい霧雨の影響で気温が低く、みな寒さに震えて早々に帰ってしまった。17時を過ぎると以前の「だれもいない秘密の花園」。人影が消えた時間に薄日が差す。

画像

大藤棚の中央にある白が絡んだ大藤。この大藤の白はとても不思議で、園内が暗くなればなるほど輝いて見える。自ら発光しているのではないかと疑うほどの輝きだ。

画像

河内藤園は色とりどりの藤の背景に映える新緑のモミジに感銘を受ける方も多い。これは春に色づくノムラモミジと新緑のモミジ。半年後、紅葉の季節にまた会いましょう。

2018年3月29日作成、5月3日最終更新

資料

参照記事(外部サイト)
河内藤園 - 公式
開花情報等を口コミで確認 - ツイッター
園内の写真 - インスタグラム
お散歩がてら - 長年の贔屓客の方
関連項目(ガゾーン内)
河内藤園 - あらまし
河内藤園 2016年藤見ガイド
河内藤園 2017年藤見ガイド
千財農園 - 2400坪の斜面地に広がる日本最大級の大藤棚。

ご意見等

公開 私信  

©2018 ガゾーン 転載自由。許可不要。著作権は関門通信またはその情報提供者に属します。

Kawati Huzien (Kawachi Wisteria Garden, or Kawachi Fuji Garden)