2009年1月20日作成
鬼の洗濯板 奥に見えるのは住友大阪セメント小倉鉱山 2004年5月
鬼の洗濯板 2005年3月
鬼の洗濯板(鬼の洗濯岩)は、平尾台の中峠やや手前、岩山と権現山の谷間にあるカレンフェルト(溝状の微地形)。溝の北側斜面に石灰岩がびっしり群がり、鬼が洗濯物を擦るのに最適なことからいう。平尾台支線林道沿いにあり、見物しやすい。
平尾台には「鬼の唐手」とか「鬼の兵古干し」とか、鬼がついた地名が多い。接頭語としての「鬼」は「名詞の上について、勇猛、無慈悲、異形、巨大などの意を表わす」(小学館)。だれが名づけたのかは知らない。仏教的な意味はなさそうだ。
「鬼の洗濯板(岩)」なる地名は平尾台の独創ではなく全国各地にある。日南海岸の青島が有名だが、近場では若松北海岸にもある。平尾台以外の「鬼の洗濯板」は海岸にあることで共通する。高原で「洗濯板」という命名は無理があろう。
2009年1月20日作成
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Oni-no-Sentakuita (Devil's washboard), Hiraodai, Kitakyûsyû Quasi-National Park